ブルゴーニュ・ワインロード
エスペランススタージュで「走る」、ルート・ドゥ・グランクリュ
フランスを代表するワインの名産地「Bourgogne(ブルゴーニュ)」。
見渡す限りのブドウ畑、そしてそのすばらしいブドウを育てる丘陵と美しいヨンヌ川の流れ
それらを一番体で感じることが出来るのはサイクリングではないでしょうか。
車にはない風がある。香りがある。出会いがある。歩きにはない行動範囲がある。
車では見逃してしまう小さなカーヴも、車では感じられないブドウ畑の香りも自転車では感じることができます。
ブルゴーニュの玄関Auxerreから、ワイン中心地のBeaune、エスカルゴやマスタードで有名なDijonまで、ここではエスペランススタージュで訪れる、ブルゴーニュ・ワインロードを紹介します。
:Auxerre (オセール)
地元では「オセール」、パリジャンやその他の地域では「オクセール」と呼ばれる、パリから向かったブルゴーニュの玄関ともいえる町です。町の中心をヨンヌ川が流れ、名物の太鼓橋から眺める日の出や夕刻のオセールの美しさは格別です。
古い石畳が多く残る、細い裏路地の入り組んだ町並みは冒険心をくすぐり、車や徒歩では回りずらいところにも自転車なら散策できます。
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古きよき雰囲気を残す街中には、創建6世紀のサンジェルマン修道院やヨンヌの太鼓橋からすばらしい姿を望む創建13世紀のサンテティエンヌ大聖堂が見所となっています。

夕方からは街中やヨンヌ沿いにはテラスのレストランが並び賑わいます。

日本の大手パックツアーでは立ち寄らない、ブルゴーニュの自然な生活に触れ合える素朴で美しい町です。
2::Chablis (シャブリ)
オセールから約30km、丘陵地を走ると急な斜面一面がブドウ畑の景色が近づきます。ブドウは白ブドウ。そうです、魚介類にあう白ワインでは世界を代表する「Chablis」(しゃぶり)にやって来ました。ワイン好きなら誰でも知っているシャブリ。だけどその産地は「ここがあの世界で有名なシャブリ?」と思わせるほど静かで小さな村です。

ブドウ畑に囲まれた美しい街道沿いには、まるで隠れ家のような小さなカーヴが並んでいます。「ここ、入っていいのかな?」と言うような地下室へつながる小さな扉をくぐるとワインカーヴ独特のひんやりとしたかび臭い香りが鼻を通ります。

カーヴにはそれぞれのドメイン自慢のワインの木樽が並び、テイスティングさせてくれます。カーヴの木樽から飲めるワインはたとえ同じものであっても市場に出回ったものとは違います。ぜひこの本物のシャブリを味わってみてください。

3:Vendange (ヴァンダンジュ) ブドウの収穫体験!
ブドウの収穫期9月下旬から10月には、ワイン用のブドウの収穫に参加してみませんか? 近年では機械化が進み、手間や人手の要る「手摘み」(ヴァンダンジュマニュエル)の収穫作業は少なくなっていました。
しかし、ここ数年ブドウをいためず、取りこぼしの少ない「手摘み」が見直され、徐々にその手法を取り戻すドメインも増えてきてるようです。

私もシャブリの「ドメインテステュ」でブドウの収穫を3日間にわたり体験しました。
作業は早朝から夕方まで、一つ一つはさみで切り取るなかなかハードな作業です。だけどチームみんなで食べる休憩のサンドイッチや、ドメインのワインを飲みながらのみんなで食べる昼食は、一生懸命働くからこそ絶品!


そして翌年には自分の手で収穫した白ワインを送ってもらいました。
チームのみんなで、自分の手で収穫した風景が口の中で広がります。そんなワイン、どんな高級ワインにもかなわないと思いませんか?
4:Cave de Bailly  カーヴ・ド・バイー
オセールからヨンヌ川沿いに7kmほど南下すると、Bailly(バイー)という小さな小さな村にたどり着きました。ここにはこのブルゴーニュ、オクセール周辺で作られたワインの貯蔵を一手に受けている「Cave de Bailly(カーヴ・ドゥ・バイー)」があります。
なんと12世紀に作られ始めたというこのカーブには4ヘクタールの広さに、「500,000本!」のワインが貯蔵されています。非常に広い洞窟内部は気温13℃前後に保たれ、ひんやりと少しカーヴ独特のかび臭い空気が流れています。

ここでは広い広い洞窟のカーヴをガイド付でめぐることが出来ます。そしてその後はオクセールワインの「Degustation(デギュスタスィォン《テイスティング》」。すんだ薄ピンクのオクセール・ロゼ、黒く濃厚な赤、イランシー・ルージュ、訪れる人たちはみなそれぞれ自分の味を求めてテイスティングを楽しみます。

この日も多くの観光客が訪れ、みんなで箱単位でオクセールワインのお土産を購入していました。 美しくライトアップされたカーヴは何世紀にもわたり、世界のワインファンに、すばらしいワインを送り続けているのです。

5:ルート・ドゥ・グランクリュの中心 Beaune(ボーン)
パリからリヨンへと続く、フランスのAuto Route 6(オートルート、高速)を、オクセールからさらに150kmほど南下し、小高い山を越えると再び一面のブドウ畑の中へ吸い込まれてゆく。
さらに南のMacon(マコン)にならぶ、ブルゴーニュ赤ワインの中心地「Beaune(ボーン)」。ボーンで何よりも有名なのは、カラフルなモザイク模様が特徴の「ホスピス・ドゥ・ボーン」でしょう。

14世紀のこの美しい建造物は、以前は病院として機能していたそうです。現在は当時の文化を伝える、ボーンを代表する観光スポットとして、毎日多くの観光客が世界各国から訪れ、有料で内部を見学できるようになっています。
澄みきった青空をバックに望むこの「ホスピス・ドゥ・ボーン」はまさに息を呑む美しさ。外観のみならず14世紀当時の内装を忠実に再現した内部もまた必見です。その美しさは皆さん自身の目でを確認してほしいですね。
Beaune(ボーン)の町には、それこそ数え切れないほどのワインのカーヴが存在し、ワイン好きの方にはまさに天国。「デギュスタスィオン(テイスティング)」しすぎて、酔っ払い運転には要注意。町の中心部には古くからの石畳の道が多く、自転車で走りながら体で歴史を感じることができます

町のはずれには、いかにもワインの町を思わせる、カーヴチックなボーンらしいバイクショップ「Beaune Cycle」を見つけました。それほど大きなショップではないですが、ロードバイクをメインに地元サイクリストたちに愛されているショップです。
このほかにも、石畳の小道を自転車で走ってみると「Musee de Vin(ミュゼ・ドゥ・ヴァン、ワイン博物館)をはじめ13世紀の歴史有るカーヴ、13世紀のワインカーヴを利用したすばらしい雰囲気のレストランなどに出会う事が出来ます。

薄暗い間接照明に照らし出されたカーヴは、その黒ずんだ石の一つ一つから歴史が感じられます。ボーン周囲の地域には他にも多くのこういった歴史あるカーヴを改造して作られた、レストランがあるという。そんな隠れ家的レストランを探し、食べ歩く旅もまた楽しそうです。
:Route de Grand Cru
BeauneをぬけDijon目指す国道74号線は、グランクリュ通りとよばれ、ワインの最上級をあらわす「Grand Crus(グラン・クリュ)」のブドウ畑が一面につらなります。町の標識にも、ルート・デ・グランクリュを示す葡萄のマークが入り、この葡萄のマークに沿って走れば良いので解りやくできています。
Beaune(ボーン)からDijon(ディジョン)までの約25km、ブドウ畑にそびえ立ついくつもの「Chateau(シャトー、城)」に出会うことができます。シャトー・ロシュポット、シャトー・ポマー、シャトー・アロックス・コートン、シャトー・クロヴジョ…などなど、いずれもこの地方の特徴とも言える、ホスピス・ドゥ・ボーンに代表される、美しいカラフルなモザイク模様の屋根を身にまとっています。そんなすばらしいシャトーを眺めながら、ゆっくりとディジョンを目指しペダルを踏みます。
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